中古マンションストックの現状を分析
株式会社インテリックスは、2014年11月19日付で「インテリックスリノベーションレポートvol.5」を発表した。
同社では、高品質リノベーションマンション「リノヴェックスマンション」の購入者を対象にアンケートを実施。その結果に基づいたレポートを「アンケート編」として、7月から4回にわたりサイト上で公開した。
今回のレポートは「マーケット編」として、中古マンションストックの現状について分析した内容となっている。
住宅政策の転換により高まる、マンションストック管理の重要性
日本では現在、総世帯数を上回る住宅ストックが存在している。しかも、マンションについては、全国602万戸のうち、半数近い314万戸が築20年を超え、リノベーションを必要とする物件となっている。
築20年以上のマンション数は今後も増加を続け、2025年には577万戸に達すると予想される。しかし、2013年4月時点でのマンション建替え実績は183棟、約14000戸にとどまり、老朽化マンションの増加に対し再生されたマンションの数はかなり少ない。
老朽化したマンションが急速に増加すれば、既存の建物を改修、修繕するリノベーションやリフォームの必要性も高くなる。
2001年の「第8期住宅建設5箇年計画」以降、戦後の住宅不足の中で推進されてきた「つくっては壊す」の方針が、「いいものを作りきちんと手入れを施し、長く大切に使う」方針へと転換した。
消費型社会からストック型の社会を目指すための取り組みで、2006年の「住生活基本法」施行後より、中古住宅やリフォーム住宅の市場を整備するための様々な方策が打ち出された。
リフォーム市場は今後ますますの活性化が見込まれる。それにともない、同社では設備の改修にとどまらない、新たな付加価値を加えた良質なリノベーションマンションの需要が高まると予測している。
(画像は公式サイトより)

株式会社インテリックス インテリックスリノベーションレポート
http://www.intellex.co.jp/resource/pdf/irr_20141119_PeJ4ldOEfd7M.pdf